大相撲の三賞とは?その偉業の詳細を解説

今回は大相撲の世界でも特に高い業績だとされる、「三賞」について解説します。

三賞は力士たちの活躍を称える特別な賞で、その授与は各場所の見どころの一つ。

力士の技術や努力が評価されるだけでなく、相撲ファンの間でも話題となるのが三賞の受賞です。

力士たちの今後の活躍を占うことになる、三賞について詳細を見ていきましょう。

目次

大相撲における三賞とは

大相撲の三賞とは、各場所終了後に特に活躍した力士に授与される三つの賞のことです。

これらは「敢闘賞」、「技能賞」、「殊勲賞」で構成され、それぞれ力士たちの活躍を称えます。

敢闘賞は闘志溢れる活躍をした力士に、技能賞は優れた技術を披露した力士に、そして殊勲賞は横綱や大関などの高位力士に勝利した力士に贈られます。

これらの賞は、力士たちの一場所における努力と成果を讃える大切なものです。

三賞は三賞選考委員会の審査で決まる

三賞の受賞者は、大相撲の「三賞選考委員会」によって決定されます。

この委員会は相撲関係者やスポーツ記者などの専門家からなる45人以内で構成されており、各場所の戦いを詳細に分析し、それぞれの賞にふさわしい力士を選出します。

この選考プロセスは、力士の成績だけでなく、その戦い方や場所全体に与えた影響も考慮されたものです。

三賞は単なる成績の表彰ではなく、力士の真の実力と風格、そして魅力を評価する重要な役割を担っています。

三賞の独占

三賞の独占とは、幕内力士が、殊勲賞、敢闘賞、技能賞の3つの賞をすべて受賞することを意味します。

三賞の独占は、大相撲の歴史の中で、わずか5回しか達成されていません。

三賞の独占を達成した力士は、以下のとおりです。

昭和48年名古屋場所

大受(関脇)

昭和48年秋場所

大錦(前頭13枚目)

平成4年初場所

貴花田(前頭2枚目)

平成11年名古屋場所

出島(関脇)

平成12年九州場所

琴光喜(前頭9枚目)


三賞を独占することは、非常に珍しい偉業で、その力士の圧倒的な実力と魅力が認められた証です。

三賞を独占するということは、その場所で最も果敢に取組に挑み、優れた技術を見せ、高位力士に対して顕著な成果を上げたことを意味します。

大相撲の歴史においても稀であり、力士の名前は長くファンの記憶に残ります。

三賞の独占は、力士自身のキャリアだけでなく、大相撲の歴史においても特筆すべき偉業の達成となるのです。

三賞クラスの賞金はいくら?

三賞クラスの賞金は、2023年7月現在、以下のとおりです。

  • 殊勲賞:200万円
  • 敢闘賞:200万円
  • 技能賞:200万円

三賞は、幕内力士の中で、特に活躍した力士に贈られる賞であり、賞金も比較的高いです。

殊勲賞は、横綱・大関から白星を挙げた力士や、優勝に関わった力士に贈られる賞であり、その活躍は、特に評価されます。

敢闘賞は、敢闘精神旺盛な力士に贈られる賞であり、その粘り強い戦いぶりが評価されます。

技能賞は、技能が特に優秀な力士に贈られる賞であり、その華麗な技が評価されます。

いずれにしても三賞の受賞は業績が讃えられるだけでなく、収入にも直結し、しかも高額の賞金が得られることから力士にとっては非常に重要なものだといえるでしょう。

仮にダブル受賞であれば400万円、三賞独占ともなれば600万円もの賞金を手にすることができます。

それほどの活躍ということですね。

三賞は偉大な成績として讃えられる

三賞は、力士の偉大な成績として広く讃えられます。

これらの賞を受賞することは、力士にとって大きな名誉であり、彼らのキャリアにおいて重要な目標の一つとなります。

特に、若い力士や新進気鋭の力士が三賞を受賞すると、その将来性や潜在能力が高く評価され、彼らの名前が一躍注目されることになります。

つまり今後の活躍を占う、とても重要な受賞だと考えられているわけです。

また、ベテラン力士が受賞する場合は、その長年の努力と経験が称えられる瞬間となります。

三賞の受賞は力士たちの相撲人生において、特別な意味を持つ重要なキャリアの一歩となるのです。

大相撲の三賞まとめ

今回は大相撲の三賞について詳しく見てきました。

三賞は、力士の努力、技術、そして成果を称えるための重要な賞です。

これらの賞には高額の賞金が伴い、力士のキャリアにおいて名誉ある成績として讃えられます。

敢闘賞、技能賞、殊勲賞はそれぞれ異なる側面を評価し、力士たちがこれまでの場所で見せた卓越した実力を表します。

大相撲の三賞は、ただの表彰に留まらず、力士たちの心血を注ぐ場所での活躍の記録となり、その偉業を後世に伝えるための大切な賞なのです。

目次