有終の美!大相撲の千秋楽について解説します
今日は大相撲における千秋楽について、一緒に楽しく学んでいきましょう。
千秋楽は、大相撲の大会でドラマの最高潮となる最終日を指します。
力士たちの取組の文字通り集大成を指し、一場所の結果が決まる大切な日です。
この特別な日には、力士たちの一場所での健闘や努力を称えた賛辞が送られるだけでなく、成績の振るわなかった力士には、今後の活躍を願う激励が送られます。
大相撲の魅力を存分に感じられる千秋楽を楽しむための知識をご紹介します。
千秋楽とは?読み方は?
千秋楽とは、大相撲の場所(大会)の最終日のことを指します。
読み方は「せんしゅうらく」と読みます。
この日は、一場所の締めくくりとして、力士たちの集大成の舞台となります。
優勝争いが最高潮に達し、感動的な勝負が数多く繰り広げられるのが特徴です。
力士たちは、これまでの厳しい稽古の成果を示すためにぶつかり合い、見事な勝負を見せてくれます。
特に十一月場所の千秋楽の盛り上がりはまさに最高潮です。
千秋楽の反対は?対義語はこれ
千秋楽の反対語、つまり大相撲で一場所の始まりを意味する言葉は「初日」です。
初日は「しょにち」と読み、場所のスタートを告げる日です。
初日と千秋楽は、大相撲の一場所を区切る対義語といえます。
初日には新たな挑戦と期待が込められ、千秋楽にはその集大成と感動があります。
力士たちにとっては、初日が取組の始まりの舞台であり、千秋楽が有終の美を飾る大切な日です。
千秋楽の由来とは?語源となった故事
千秋楽の由来には、以下の2つの説があります。
1. 雅楽の曲名から
雅楽の唐楽(中国から日本に伝来した唐代の音楽)の小曲に、「千秋楽」というものがあります。
この曲が最後の一曲として演奏されることが多かったことから、「興行の最終日」や「物事の最後、終わり」を意味する言葉として、これが用いられるようになったといわれます。
2. 能の曲名から
能の付祝言において、「高砂」キリの「千秋楽は民を撫で」以下が謡われることが多かったため、これが由来となって、「千秋楽」=終わり、という現在の感覚が浸透したといわれます。
どちらの説が正しいのかは定かではありませんが、いずれにしても千秋楽は、物事の終わりを意味する言葉であることは間違いありません。
他にも「秋」は「終」、「楽」は「落」の当て字という説もあるそうです。
なお、千秋楽は、歌舞伎や宝塚歌劇などの舞台公演においても、最終日を意味する言葉として用いられています。
大相撲においては、一場所の長い戦いが終わり、力士たちがその努力を結実させる日として使われています。
この日は、力士たちの壮絶な戦いの終結を祝い、次の場所に向けた新たな始まりの日でもあります。
相撲における千秋楽はいつ?
大相撲の千秋楽は、各場所の15日目に行われます。
一年に六回、1月、3月、5月、7月、9月、11月に開催される場所の各最終日がそれにあたります。
千秋楽は基本的に日曜日となり、例えば2024年(令和6年)では以下が千秋楽です。
- 一月場所:1/28(日)
- 三月場所:3/24(日)
- 五月場所:5/16(日)
- 七月場所:7/28(日)
- 九月場所:9/22(日)
- 十一月場所:11/24(日)
場所の全ての結果が決定し、優勝争いが最高潮に達する千秋楽を観戦されてみてはいかがでしょうか。
大相撲の千秋楽は一番の盛り上がりに
大相撲の千秋楽は、一場所で最も盛り上がる日です。
この日には、優勝を決める重要な取組があり、上位争いをする力士たちと観客の熱気は最高潮に達します。
力士たちも、より番付上位を目指し、持てる全ての力を出し切るのです。
千秋楽には特別なセレモニーやイベントも多く、場所全体の締めくくりにふさわしい特別な日だといえるでしょう。
優勝力士の優勝インタビューや、他の力士たちの健闘を称える場面も見られ、大相撲の魅力を存分に感じることができる日です。
まとめ
千秋楽は、大相撲の場所を締めくくる大切な日です。
一場所の最終日であり、力士たちの努力の集大成として、ファンにも愛されています。
千秋楽は、一年に六回、各場所の15日目に行われ、最も盛り上がる瞬間を提供します。
この日の熱い戦いや感動的なシーンは、大相撲の魅力をより深く感じさせてくれるでしょう。