大相撲観戦でおなじみの両国国技館についてやさしく解説
大相撲の心臓部、両国国技館。これは、相撲ファンなら誰もが憧れる聖地であり、年間を通じて多くの熱戦が繰り広げられる場所です。
特に、最近大相撲に興味を持った皆様に向け、この歴史ある会場の魅力と、訪れる際に知っておきたい情報をやさしく解説します。
両国国技館での相撲観戦は、ただのスポーツ観戦を超えた、日本の伝統文化を肌で感じられる特別なものです。
この記事を通じて、その魅力を知ってください。
両国国技館とは?
両国国技館は、東京都墨田区にある相撲の本拠地で、日本相撲協会が管理する大相撲の本場所が開催される場所です。
もともとは京葉道路沿いの本所回向院の境内にありましたが、1985年に二代目の新国技館として開館。
1985年に開館して以来、大相撲の歴史や文化を象徴する場所として、多くの相撲ファンに親しまれています。
国技館の特徴的な構造は、日本の伝統的な建築様式を現代に再現したもので、相撲だけでなく、日本文化に興味がある方々にとっても見どころ満載のスポットです。
両国国技館での相撲はいつあるの?どの本場所?
両国国技館での相撲本場所は年に三回、1月(初場所)、5月(夏場所)、9月(秋場所)に開催されます。
これらの本場所は、15日間にわたり、力士たちが激しい戦いを繰り広げる場であり、相撲を愛するすべての人々が注目するイベントです。
各場所では、新たな横綱や大関の誕生、力士たちの昇進や陥落など、ドラマティックなストーリーが展開されます。
両国国技館への場所と行き方(アクセス・マップ)
両国国技館は、東京の中心部に位置し、公共交通機関を利用して容易にアクセスできます。
最寄り駅は、JR線「両国駅」で、西口から徒歩約5分です。
また、都営地下鉄大江戸線「両国駅」A4出口からも徒歩約5分の距離にあります。
国技館周辺には、相撲にちなんだモニュメントや飲食店も多く、相撲観戦の前後に散策を楽しむこともできます。
アクセスしやすい立地と、周辺の魅力あふれるスポットも含め、両国国技館訪問は東京での特別な体験となるでしょう。
両国国技館の席
両国国技館での相撲観戦は、様々な種類の席が用意されているため、観戦スタイルに合わせて選ぶことができます。
力士たちの迫力ある戦いを間近で感じたい方から、ゆったりと相撲を楽しみたい方まで、すべてのファンが満足できるよう配慮されています。
溜席(砂かぶり)
土俵のすぐそばに位置する「溜席」は、最も迫力を感じられる席で、おおよそ500席あります。
さらにそのうち300席は日本相撲協会にお金を納めている維持員席とよばれるVIP席です。
ここからは、力士の息遣いや足音まで聞こえ、相撲の世界に没入することができます。
土俵の砂が飛んでくるほどの近さから、砂かぶりとも呼ばれます。
枡席(マス席)
枡席は、一つの枡に4人まで座れる和式の席で、友人や家族とプライベートな空間で相撲を楽しむことができます。
親密な雰囲気の中、相撲観戦を満喫できるのが魅力です。
4人でなくとも座れますが、1人当たりの価格が高くなってしまうため、やはり4人で座ることがほとんどです。
貴賓席(ロイヤルボックス)
特別なゲストや来賓のための「貴賓席」は、最高の視点と快適さを提供します。
ここからの観戦は、特別な体験となるでしょう。
基本的に皇族の方であったり、外国の要人が観戦する特別な場所のため、一般の方は座れません。
ボックス席
小グループでの観戦に適した「ボックス席」は、枡席のさらに後ろに位置し、椅子に座れつつ、プライバシーを保ちながら、快適に相撲を楽しむことができる席です。
友人や家族との観戦に最適ですが、席数が少ない上に高額ですぐに売り切れてしまうため、早めにチケットを取らなければ座ることができません。
2階椅子席
「2階椅子席」は、比較的リーズナブルな価格で相撲を楽しむことができる席です。
高い位置からの視点で、戦いの全体像を捉えることができます。
近くで見るのであれば、枡席などがおすすめですが、他の視点から相撲を観戦してみたい時などに取ってみるのも良いでしょう。
両国国技館の屋形・土俵などの造り
両国国技館は、大相撲の中心地として、力士たちの真剣勝負の主戦場です。
地方場所もありますが、やはり年3回開催される両国国技館での本場所は、力士たちにとって馴染み深く戦いやすい土俵でもあります。
国技館の雰囲気は、相撲の歴史と伝統を感じさせ、大相撲でしか得られない魅力があります。
花道
力士が入場する際に通る「花道」は、観戦者が力士たちを間近に見られる特別な場所です。
力士たちの緊張感や闘志を直接感じ取ることができ、試合への期待が高まります。
屋形
特別な客や団体向けの「屋形」は、伝統的な日本建築を模した空間で、豪華な相撲観戦が楽しめます。
両国国技館の屋形は吊り屋根式になっており、造りは伊勢神宮などで知られる「神明造」となっており、元来、相撲が神事であったことを感じさせます。
土俵
相撲の戦いが繰り広げられる「土俵」は、国技館の中心に位置し、神聖な場所として扱われます。
力士たちの技と心がぶつかり合う場所です。
相撲における両国国技館まとめ
両国国技館は、多様な席種と、相撲の伝統と文化を体感できる特別な場所です。
どの席からでも、大相撲の迫力ある戦いと、力士たちの壮絶な努力を目の当たりにすることができます。
相撲観戦は、ただのスポーツイベントではなく、日本の伝統文化に触れられる特別なものです。
両国国技館での観戦を通じて、大相撲の魅力を存分に味わってください。